杏のロールケーキを焼く

自家製杏ジャムの壜を開けてからしばらく経つ。
そろそろこれ使い切りたいけど、ザッハトルテを作る気力なし。そもそもザッハトルテを上手に作れた例しがない上に、リリエンベルクのレシピ本「ウィーン菓子工房 リリエンベルグ ―真心のレシピと笑顔の魔法」を読み「あのシャリ感を出すのに、こんな手順踏むのか!」という新鮮な驚きに打ちのめされて以降、ザッハトルテは完全に『買って食べるお菓子』になった。―――つまり、簡単にできるロールケーキを焼いたという話。

ロールケーキは [リリエンベルク] 横溝さんお弟子筋にあたる [オーブン・ミトン] 小嶋ルミさんのレシピを参考に焼いている。バターを使わないので、冷蔵庫に入れても生地が締まらない点がとてもいい。

途中、カラザが異常に発達した卵に遭遇。こんな大きいカラザ見たの初めて。思わず写真を撮る

生地はバニラのみを加え、杏ジャムは生クリームに混ぜる。今回はタカナシ47%を利用。半端に残っていた紅玉ジェリーも一緒にクリームへ。そして巻く。ロールケーキを巻くのって本当に難しい。プロの手際を見ていると、本当に手早くささっと巻くのだけれど、これがどうもできない。オーブンシートごと巻き込みそうになるか、芯を作る際に生地を折ってしまうかのいずれかの失敗パターンにいつも嵌る。全然上達しない。因みに今回は生地折れパターン。

小嶋ルミさんのレシピは、卵の風味を生かしたふんわり生地。紅茶のやわらかい香味にぴったり。基本、ストレートでもミルクでも、シャリマなどのアレンジにも合う。ケーキが甘いので、お茶は無糖をお薦めしたい。

参考にした料理書(ロールケーキ)

「 おいしい!生地 - スポンジ、パウンド、シフォン…焼きっぱなしで極上に 」


学校法人文化学園 文化出版局
2004年刊
本の内容については「 おいしい!生地 」レビュー頁をどうぞ。

参考にした料理書(杏ジャム)

「 ラ・ベル・コンフィチュール・マサコの果実を食べるジャム作り 」


株式会社マーブルトロン
2010年刊