一般的に、標高の高い地域で生産された紅茶はこくよりも香味、渋みに特徴のある茶葉が多い。インドのダージリン、スリランカのヌワラエリヤがその代表例だ。
スリランカで一番高いところで生産される紅茶
雫型の島国スリランカの中央を走る山脈、その南側に位置するヌワラエリヤ地区。スリランカの茶葉生産地としては一番標高が高い地区だ。地理の関係上、最も質の良い茶葉が採れる季節、クオリティシーズンが1~2月、6~7月の2回ある。
淡い水色、花のような香りを持つ繊細な紅茶
水色(すいしょく、抽出したお茶の色)は明るめ。ふんわりと花のような香りを持つ。香味の観点において、紅茶の中ではダージリン同様やや緑茶に近い部類に入り、こくよりも香り・渋みを楽しむのに適した茶葉であると言える。
お薦めの淹れ方はストレート
ヌワラエリヤの持つ繊細な花のような香りを楽しむには、温かいストレートがお勧めの飲み方。
カレルチャペック紅茶店のヌワラエリヤ
ティーバッグで淹れる場合にも、是非よく蒸らして召し上がれ。ティーコジーがなければ、ソーサー(カップの受け皿)をのせておくだけでも断然違う。お試しあれ。お茶請けを選ぶなら、和菓子が一押し
ヌワラエリヤはダージリンほどはっきりした香味ではないため、お茶の香りを堪能するにはお茶請け自体に強い香りを持たないものが最適。その点、大抵の和菓子によく合う。上生菓子、薯蕷饅頭、御干菓子など。