日本ではカルーアほどの認知度はないものの、紅茶にもリキュールがある。入手し易い銘柄にはTiffin、Fauchon、Fossieなど(バーのバックカウンターをご覧あれ)。でもこのティリキュール、蒸留酒と紅茶葉とお砂糖があれば自分でも作れる。しかも簡単に。
蒸留酒と紅茶葉を混ぜてあとは2~3か月放置
用意するものは紅茶葉、蒸留酒と、リキュールを入れる保存容器だけ。私は使い回しのことを考えてお砂糖抜きで作っているけれど、市販のものに近づけたければここにお砂糖を追加すればよい。お砂糖は氷砂糖でも、グラニュー糖でも。今回は、[ ダージリン ] [ NINAのマリーアントワネットブレンド ][ アッサム ]にウヰルキンソンのウォトカという組み合わせで作ってみた。
ティリキュールに合う紅茶葉
基本的にはお好きな茶葉を使えばよい。が、香りが強く特徴のある茶葉を使うと出来上がりのリキュールにはっきりした個性が出る。お薦めはアールグレイとダージリン。各ブランドのフレーバードティを使うのも手。
ベースとなる蒸留酒について
紅茶の香りを愉しむなら、無臭の蒸留酒がお薦め。私はウォトカを使っている。
左は材料を合わせた直後。右は2日経過したところ。紅茶の成分がウォトカに浸み出してきているのが判る
2か月経過。自然と紅茶成分が広がって、お醤油と見紛う姿に
ティリキュールの使い道
- 珈琲リキュールのように牛乳で割ってカクテルに
- 苺、ブルーベリーなどベリー系のフレッシュジュースに混ぜてカクテルに
- スポンジ生地などに浸みこませ、紅茶の香りのするケーキ作りに
- 豚肉ソテーのソース作りに
レシピに使った材料:NINA'S マリーアントワネットティー
フランス王妃の名を冠したこの紅茶は、最上級に華やかな甘い香り。恐らく好みが真っ二つに分かれると思う。FAUCHONあたりのフレーバードティーをお好みの向きにはお勧め。香りがきつく感じられる場合は、硬水で淹れるとやや柔らかい印象に。
レシピに使った副材料:ウヰルキンソン・ウオッカ 40°
御存じ、ウヰルキンソンブランドのウォトカ(ウォッカ)。アルコホル度が40度のものと50度のものがあるけれど、私は地元で手に入れ易い40度を使った。クセがなく、使い勝手がよい1本。