買ってきた丸ごと1個のパイナップル、食べてみたら思ったほど甘くない…。そういう時は、パインジャムを作ってお菓子にしてしまおう。
いつもの八百屋さんで買ってきた丸ごとパイナップル。1週間ほど常温保存していたところ、パインの甘くいい匂いがし始めたので食べてみた。が。これほどいい匂いだというのに、期待の半分も甘くない。こんなにいい匂いなのに!
しかも私は知らなかったが、パインについていたタグに「パインは追熟しないから早く食べようね」とあった。え、そうなの?調べてみると、東京都青果物商業協同組合のサイトにもこうあった。
続けてこうもあった。
八百屋塾のお陰でパイナップルに関する知見が急激に深まった。ありがとう!因みに私は、基本顔なじみの八百屋さんでしかお野菜を買わない派。
自己流パイナップルケーキ
台湾お土産の定番、パイナップルケーキ(鳳梨酥)。パインと冬瓜を煮詰めた餡(かためのジャムみたいなもの)をほろりとした食感のクッキー生地でくるんだ焼き菓子だ。紅茶と並んで、海外土産の戴きもので嬉しいものの代表。友人から台湾土産として故宮博物院のジャンボ鉛筆(50cmくらいある)をもらったことがあった。そういうのいいんで、くれるならパイナップルケーキかお茶がいいです。
で、パイナップルケーキ実作。まずは餡を作る。冬瓜はそもそも買ったことすらないので、パイナップルと水あめ、上白糖のみで。パインは5mm角に細かく切る。これに水飴と上白糖を混ぜ、しばらく置いてパインから水分が出るのを待つ。そして火にかける。
パイン100%、冬瓜抜きで餡を作るなら一部をピュレ状にするのがお勧め
ある程度まで煮詰まったら、一旦火を止めて冷ます。冷めたらパインの7割程度をミキサーにかけてピュレ状に。パインは繊維質が豊富で煮崩れないため、つなぎとなる冬瓜を入れない場合、クッキー生地で包み難い餡になってしまうのだ。更に食感の面でも繊維が前面に出てしまって気になる。これを避けるため、私はパインの一部をピュレ状にしてみた。
ピュレ状にしたパインをお鍋に戻し、角切り分と一緒に更に煮る。ここまでくると小豆餡と同じで、餡が盛大にはねる。調理時にはご注意を。小豆餡と同じくらいのかたさまで煮詰めたら、パイン餡作り終了。
クッキー生地は粉糖で。生地のホロホロ感に差が出る
あとはクッキー生地を作り、冷めたパイン餡をくるんで焼くだけ。クッキー生地はほろほろの食感を大切にしたいので、お砂糖は粉糖を強く推奨。お砂糖なんてどれも同じ…と思っていたが、実は生地の仕上がりに相当な違いが出ることを最近身をもって知った。パイナップルケーキには粉糖が吉。
手作りパイナップルケーキに合う紅茶
無糖のストレート、ミルクティ共によく合う。パイナップルケーキ自体が素直な味わいなので、煙たいキームン、すっきりとしたダージリンなど個性的な香りのお茶と相性がいい。