イースターチョコレートネストケーキを焼く|Making an Easter Chocolate Nest Cake(from 'PORTERS English Cookery Bible')

デコレーションがあまりに微妙だったので、いたたまれなくなって三越ライオン置く。更なる混沌のドツボへ

Porters English Cookery Bibleの掲載レシピ「Easter Chocolate Nest Cake」を初めて焼いてみた。名前の通り、生地が冷めると真ん中が陥没して鳥の巣みたいになるチョコレートケーキ。「ま、この部分は各自好きなようにデコレートするように」とのブラッドフォード伯(※この本の著者)からの放任系指示により、日本における卵型チョコレートの独占製品:明治ツインクルチョコレートを置いてみた。須らく微妙だった。あまりの微妙っぷりに狼狽して三越ライオンを置いてみたが、完全にイースターを見失っていた。三越ライオンが卵を狙っているようにしか見えない。

英国留学時に購入した「 PORTERS English Cookery Bible 」。殆どのレシピにナツメグやシナモンなど香辛料が使われていて、私の好みに全然合わない。私にとっては実用書というよりも単なる読み物といった位置づけの1冊なのだが、この間パラパラめくっていて気付いた。イースターのチョコレートケーキのレシピ、これは何だかおいしそう。

レシピで指示されているのは、チョコレートと卵、お砂糖にバターなど。小麦粉の入っていない、グルテンフリーのケーキ。順番に材料を混ぜて焼くだけのお手軽さ。

左は焼き上がり30分後くらい。真ん中が少し窪み始めている。この後型から抜く時に派手に落として側面にケーキクーラーの筋目が付く。右はそれから4時間後。真ん中が更に落ち「鳥の巣(Nest)」に

手作りする場合に気を付けるべき点

飾りつけ。以上。

本当はケーキの上に鳥の巣を作り、その中にツインクルチョコを置くという構想だった。シュークリームの皮の生地で枝っぽいものを作ってみたのだが、ケーキの上に載せてみて閉口。ボツに。極細ポッキーを砕いて置いてみたが、これもぱっとしなかった。その結果、トップの画像になる。

シュー生地で作った枝。飾りつけには使えなかったが、スナック風で美味。カクテルのおつまみになることに気付く

試食してみて

材料にカカオ分の高いチョコレートが指定されており、チョコレート風味が極めて濃厚。しかも甘さは控えめ(ラム酒かオレンジジュースを加えるところ、私はラム酒を選択)。生地はしっとり。お子さんよりも、大人に喜ばれる味だと思う。

手作りイースターチョコレートネストケーキに合う紅茶

とにかくチョコレートの主張が強いので、合わせるなら濃く淹れた紅茶。アッサム、ケニア、ディンブラなどのミルクティ。もしくは煙たいキームン。チョコレートには柑橘類も合うので、シャリマもお薦め。すっきりしたお茶であれば、香りの際立ったダージリンを。ジャワ、ニルギリなどの繊細なお茶はこのチョコレートケーキの前に完全に存在感がなくなってしまう。

PORTERS English Restaurant

以前はロンドンの中心、コヴェント・ガーデンにお店があったのだが建て替えを機に2015年に現在地に引っ越ししたとのこと(公式Webサイトより)。現店舗はロンドンからだと電車を使って1時間半ほどの行程。新店舗にはお邪魔したことはないけれど、小旅行気分で訪ねてみても

参考にした料理書

「 Porters English Cookery Bible: Ancient And Modern 」


Richard, Earl of Bradford and Carol Wilson
Robson Books
2004年刊
本の内容については「 PORTERS ENGLISH COOKERY BIBLE : ANCIENT AND MODERN 」レビューでどうぞ。