横浜馬車道【The Bar CASABLANCA】自家製ティリキュールを使ったベリーのカクテル

紅茶のリキュール【Tiffin】を使ったカクテルはどこのバーでも見かけるけれど、自家製ティーリキュールを使ったカクテルは初めて。

横浜馬車道にある The Bar CASABLANCA。オーナーバーテンダーはNBA全国バーテンダー技能コンクール総合優勝経験を持つ山本悌地さん(下記雑誌「dancyu」2017年2月号より)。果物を使ったカクテルが評判のお店。先日伺った折、メニューに「自家製ティリキュール」の文字があることに気付いた。自家製!

紅茶をカクテルに

ティリキュールに合わせるのは、3種類のベリーのフレッシュジュース(そういえば「ティリキュールとベリー類は相性がいい」と、ついこの間銀座のBar Sherlockの吉本さんも仰っていた)。口に含むとまずそのベリーが甘酸っぱくもふわっと華やかに香る。子供の頃よく連れて行ってもらった、横浜ポルタの千疋屋の苺ジュースを思い出す…が、それよりもつぶつぶ果実感を強く残した舌ざわり。…これ、おいしいけれど全然紅茶を感じないわ…とふと首を傾げた次の瞬間、茶葉のすっきりした香味が立ち上る不思議。口に含んだ刹那は感じないけれど、喉を伝った後に輪郭を現す紅茶の香り。紅茶が後から追いかけてくる。バーメイドさんの解説が見事に的確。面白い。

伺えば、自家製ティリキュールは3種の紅茶を混ぜて作られているそう。こちらのオーナーさんもバーメイドさんも、作り方についてとても気軽に教えて下さるので参考になる。詳細が気になる向きは、是非お店へどうぞ。紅茶好きさんにお薦めしたい1杯。但しアルコホルなので二十歳以上限定で。

自家製ティリキュールの作り方

自家製ティーリキュールといえば、以前から私も作っていてお菓子用、カクテル用として忘れた頃に活用している。バリエーションとして、珈琲豆とバニラポッドのリキュールも作っているが、実際のところ後の2つの方が利用頻度はかなり高い。

作り方は簡単。お好きなスピリッツに乾いた紅茶葉を入れて放置。私は基本的に香りのないウォトカで作っているが、珈琲はウヰスキー版、バニラはラム版も作っている。甘みを付けたければ、氷砂糖やグラニュー糖をこれに足す。和三盆、黒糖、蜂蜜などはそれ自体に香りがあるため、茶葉との相性を見て加えるとよさそう。料理は実験だ。

The Bar CASABLANCA

横浜中華街からも近い

関連雑誌

dancyu 2017年2月号

株式会社プレジデント社
2017年刊
880円
【 この号の特集 】
  • バーは、あったかい。
  • カレーうどんはデンジャラス
  • 不思議なアップルパイ