京都にお邪魔するとき、必ず立ち寄るお菓子屋さんがある。西陣・堀川中立売の【 塩芳軒 】さんだ。
御所の西、一条戻り橋からほど近い場所にあるこちらのお店は黒を基調とした京町家の、きりりと端正な店構え。引き戸を開けると硝子棚の中に定番のお菓子が並んでいる…。
「しののめ」は生姜糖をまとった、黄色いうす種お煎餅。生姜のすっとした辛味と砂糖蜜の甘さに、ぱらりとのった黒胡麻の食感と香りがアクセント。はっきりとした輪郭の生姜の風味は、大人受けする味だと思う。
合わせる紅茶は、温かいダージリン、ヌワラエリヤの無糖ストレートがお薦め。
生姜と紅茶の相性の良さが感じられる組み合わせだ。
紅茶に合うお薦めおやつ
【塩芳軒】しののめ
この「しののめ」は、 左の写真の箱菓子「清福」にも入っている。 こちらはひんやりした麩焼きお煎餅2種との組み合わせ。
御主人のインタビュー記事:
全国の加賀種使いに会いに行く/vol.1 塩芳軒(加賀種食品工業株式会社)
塩芳軒
一条戻り橋と言えば
「 陰陽師 」
文芸春秋
1994年刊
実写映画化での野村萬斎演じる安倍晴明、見事なハマリ役だった。
「 東京BABYLON 」
新書館
陰陽師つながり。
「陰陽師」という言葉を、この作品で初めて知った覚えがある。 そうだこの漫画を読んで、 私は一条戻り橋見物に出かけたんだった。 当時はまだ夢枕獏の「陰陽師」ブームの前で、 晴明神社にも観光客はいなかった。 お陰でおいしい和菓子にも出会えた、と。何事も縁だなあ。
「陰陽師」という言葉を、この作品で初めて知った覚えがある。 そうだこの漫画を読んで、 私は一条戻り橋見物に出かけたんだった。 当時はまだ夢枕獏の「陰陽師」ブームの前で、 晴明神社にも観光客はいなかった。 お陰でおいしい和菓子にも出会えた、と。何事も縁だなあ。
「 大鏡【日本古典文学大系21】 (岩波オンデマンドブックス) 」
岩波書店
安倍晴明、とくればやはり花山院出家のエピソード。
「大鏡」は読み物として面白い。
もっと読まれてもいいのに、と思う。
私が持っている岩波文庫の「大鏡」(松村博司:校注)は
どうも絶版になっているらしい。残念。