本書はティーインストラクター養成研修25期生副読本として配布された一冊。 市販されている書籍なので、書店等でも購入可能。
紅茶の基本的な淹れ方(道具、お水や沸騰の仕方などの条件、茶葉の種類)に始まり 茶葉の主要産地、さらに細かく茶園の解説まで掲載されていて ややマニアックな作りだが、全頁カラーで見易い。
ただ「大事典」と大きく銘打たれているものの 事典類の要となるであろう語彙索引がなかったり 飲み方(温/冷、ミルク/ストレート等)からお勧め茶葉を絞り込むことができなかったり まとめた方がよさそうな情報が別々の章に分散掲載されていたりと 「事典」としての機能性にやや欠ける点が目立つように感じられたのが残念。
網羅されている情報量としては多い本だと思うので、 もう少し掲載情報を整理してほしかった、というのが正直な感想。
加えて第3章は全くの蛇足。紅茶の本にハーブティの情報は不要。 フレーバードティ情報も、特定の製品に特化した説明書きならいらないだろう。 この本を定価1400円に抑えるために、いろいろと努力されたのだろうけれども。
紅茶関連書籍
「 紅茶の大事典 」
日本紅茶協会 編
成美堂出版
2013年刊
【 目次 】
- 【第1章】知っておきたい紅茶の基礎知識
- 【第2章】世界の紅茶の産地と茶葉
- 【第3章】フレーバードティー&ハーブティー
- 【第4章】世界のティータイム、四季のティータイム
- 【第5章】世界の紅茶ブランドカタログ