そもそも高級陶磁器製造会社であるはずのウェッジウッド(Wedgwood)社が、いつから紅茶を販売しているのか知らない(ざっと調べてみたが判らず)。が、妹からの贈り物、イングリッシュ・ブレックファストの紅茶はおいしかった。
ウェッジウッドといえばこの色、と食器素人の私が勝手に思っているジャスパーシリーズ風のマットな質感・薄い水色の罐に入った茶葉は、アッサムをベースにセイロン(細かい茶葉の説明なし)とケニアをブレンドしたもの。
茶葉をよく見てみると、ほぼCTCという印象。恐らく、ベースとなっているアッサムもCTCの茶葉を使っているのだろう。その分、出来上がりのお茶はしっかりとした風味。ダージリンやキームンのような際立った香りの特徴はないけれど、好ましい渋みとコクがある。
お薦めの飲み方
温かいミルクティに最適。名前の通り、気持ち濃い目に淹れ、牛乳をたっぷり加えた英国風で召し上がれ。お茶請けの定番・スコーン、ショートブレッド、バタートーストに素晴らしくよく合う。
牛乳たっぷりミルクティにお勧め
【WEDGWOOD】English Breakfast/ウェッジウッド イングリッシュ・ブレックファスト(リーフタイプ)
ウェッジウッド創設者の孫は『進化論』のチャールズ・ダーウィンである
紅茶スパイ - 英国人プラントハンター中国をゆく
築地誠子:訳
株式会社原書房
2011年刊
中国が200年の間守り続けてきたお茶の秘密を盗み出した英国人、ロバート・フォーチュンに焦点を当てた1冊。フォーチュンはチャールズ・ダーウィンと同世代人であり、ウェッジウッドの息子、ジョン・ウェッジウッドによって設立されたロンドン園芸協会で働いた。ウェッジウッド家と紅茶はそんな関係(関係あるようなないような)。
本書について詳しくは「 紅茶スパイ 」(サラ・ローズ著)の書評頁をどうぞ。