日本紅茶協会が認定するティーインストラクター資格、授業料を払って講義に出ていれば付与されるのかと思いきや、きっちり検定試験がある。前期に紅茶判定と学科の試験、後期に実技試験の2階建て。追試の救済措置はあるけれど、不合格判定もあり。
ここでは私が受検した第25期(平成27年/2015年)の模様について記載。年によって変更も考えられるので、参考程度にどうぞ
ティーインストラクター資格取得のための講義は4月から11月の8か月間(そのうち、8月は静岡県での製茶実習のみ)。7月以前を前期、8月以降を後期というように区別する。
前期試験1:紅茶判別試験
提示された10種類の茶葉について、その種類を答える試験。試験ではテーブル上に
- 茶葉(淹れる前の、乾いた状態のもの)
- 茶葉(淹れた後の、所謂お茶殻)
- お茶(お茶として入れたもの)
外観や味の特徴が際立っているものの識別はよいとして、ニルギリ、ヌワラエリヤ、ジャワあたりの区別がやや微妙なものについては、しっかり自分なりの判別基準をもって臨まないと痛い目に遭う。茶葉は農作物なので、年や農園によって差異が生じるのは当たり前のこと。そのあたりも理解しておく必要がある。前期の授業内で、この10種について判別講義が設けられている。この授業は何とか都合をつけて必ず出席されることを強くお勧めする。
【試験対策】
前期講義では試験に出る茶葉全種類の平行テイスティング実習があるので、この段階で違いを見つけておき、できるだけ詳細に記録しておくことが大切だと思う(その場では理解できたと思っても、ひと月もすると忘れてしまうので:私の場合)。とにかくこの授業は出た方がいい。
前期試験2:学科試験
前期講義の内容の理解・定着度が問われる試験。記述式。とにかく書く。手で書く。学生時代の、現代文の試験のようなもの。「〇〇とは何か、説明せよ」パターン。
私は国語国文学科の出身で、書くことは得意な方だと自負していた。が、この試験は時間内にアウトプットする量が多すぎて、最後は採点者に失礼ながら殴り書き状態に。 それくらい記述する内容が多い。「民間資格の記述問題なんて、大したことないでしょ?」と侮るなかれ(実は私がそうだったが)。解答について考える時間はないと思っていい。対象について、知っているかどうかを判断するのみ。あとはとにかく速く書く。手が痛くなるくらい大量に書く。
「手で書く」という生活から遠ざかっている身には「速く書く」こと自体が大変だったという印象。久しぶりの学生気分も味わえたけれど、同時に自分の反射神経の衰えも感じた…。
【試験対策】
問われる内容自体はテキスト通りなので、テキストをよく読むこと。これに尽きる。
学校の定期試験と同じで、講義中に先生が「ここ重要!とにかく覚えておきましょう!!」と必ず注意喚起をして下さるので、この点についてもきちんと把握しておくこと。
このあたりも、学生時代の定期試験に似ている。…あとは、手の準備体操?くらいか。