ティーコージーは、お茶を温かく保つための布製の道具。急須/ティーポットに被せて使う。
大きめの急須/ティーポットでお茶を淹れる際、2杯目の紅茶が冷めてしまうことがままある。これを防ぐのがティーコージー。たかが布の覆い、と思うなかれ。これが意外に役立ってくれるのだ。
私は淹れている間にもティーコージーを被せている。嘗て青山一丁目にあった紅茶専門店の、今は亡き御主人直伝の淹れ方。この後冷たい牛乳をたっぷり入れれば、猫舌にも優しいおいしいミルクティの出来上がり。
ティーコージーの選び方
一口にティーコージーといっても、実は布の種類に結構な違いがある。私が英国で買ったり戴いたりしたものについては全て中綿が入っているが、日本で戴いたものはキルティング布製で、中に綿は入っていない薄いタイプ。より高い保温性を求める場合は、中綿入りのものをお薦めしたい。
上写真の白いティーコージーは、BRAMAH MUSEUM(嘗てロンドン・サザークにあった紅茶と珈琲の私設博物館。現在は閉館)のもの。英国製で、中綿の入ったふかふかタイプで中の急須/ティーポットに密着。保温性が高い。
上写真の黄色と緑のティーコージーは、日本紅茶協会のもの。ティーインストラクター課程入学時に戴いた記憶がある。こちらはキルト布製・中綿なし。保温性はブラマーさんところのものの方が高い。
飲み頃温度をキープ
英国 Partridges のティーコージー
ティーコージーがない場合の代替手段
ご家庭にない場合は手作りも簡単だけれど、もっと手軽に済ませたいなら厚手のタオルで急須/ティーポットをすっぽり覆ってしまっても概ね同じこと。見た目の優雅さは失われるが、なるべく道具を増やさず、家の中をシンプルにしておきたい人にはそういう手もあることをお知らせしたい。